萩本欽一氏が率いる“茨城ゴールデンゴールズ”のメンバーの一人が不祥事を起こし、警察にお世話になったことで、何とチームを解散して世間にお詫びをするというものでした。
チームへの愛着はもちろん、「三度の飯よりも好き」という野球をやめるということは、よくよく考えた結果でしょうが、欽ちゃんが良くそこまで決断したと本当に感心しました。
それにしても欽ちゃんの決断の早さと見事さは、とかく後を絶たない政治家や企業の危機管理と記者会見に比べたら、手本とも言うべきで、時には涙を浮かべての談話は聞く者に感動を与えました。
そこには、演技や打算は全くなく、欽ちゃんの人柄と人間性そのものに触れた思いでした。
折角苦労して作った野球チームを解散する!ということは、関係者にとっては強いショックであったでしょうが、欽ちゃんとその仲間がいかに野球を愛しているかが痛いようによく解ります。
特に、欽ちゃんが事件を起こしたお笑いタレントに愚痴一つ言わず、自らの責任を明らかにしたことで、そのメンバーのタレントにとっては、これ以上の辛く苦しい反省を求められたことはなかったのではないでしょうか。
こんなに美しくて悲しいことを全国の野球ファンが放っておくはずがありません。
もう、その三日後にはチームの再開運動が盛り上がり、とうとう欽ちゃんもその世論に押されて、22日新潟において行われた試合中に、球場で解散の撤回を約束していました。
修まるところに修まったという「野球騒動」でした。
何よりも救われたのは、不祥事を起こした本人だったかも知れません。
しかし、予期しないアクシデントや不祥事にどのように立ち向かうかが危機管理とすれば、“禍転じて福となす”“ピンチはチャンス”にした今回の欽ちゃんの一連の対応は、100点満点、いや120点をあげても良いのではないでしょうか。
おまけの20点は、暗いニュースの多い昨今、久しぶりに日本中を爽やかにしてくれたお礼と言ったら安いものですね。
欽ちゃん、ありがとう!
秋 鹿 博


